

今回ご紹介するのは『星守る犬』。
『ダ・ヴィンチ』BOOK OF THE YEAR 2009
「泣けた本ランキング」 第1位
「読者が選ぶプラチナ本」第1位 W受賞
タイトルにもなっている「星守る犬」とは、「犬が物欲しそうに星を見続けている姿から、手に入らない物を求める人のことを表す」という意味の言葉です。
小学生のみくちゃんに拾われて、飼われる事になった仔犬。
名前は「ハッピー」と名付けられた。
いつもエサをくれるお母さん、ぶっきらぼうで無口だけどいつも散歩に連れて行ってくれるお父さん、ときどき遊んでくれるみくちゃんと幸せな日々を過ごしていた。
しかし、ハッピーの成長とともに時は経ち、家族は少しずつ変わっていく。
年頃の娘みくちゃんは自分の生活に没頭し、ほとんど遊んでくれなくなった。
エサもお母さんじゃなく、お父さんがくれるようになった。
でも、散歩だけは必ずお父さんが連れて行ってくれた。
少しずつの変化が、何年か経つと大きく変わっていた。
お父さんは持病を抱え職を失い、そのせいでお母さんから離婚を言い渡され、自宅までも処分することに・・・。
家、家族、仕事を失ったお父さんは、残った少ないお金とボロ車で、愛犬ハッピーと生きる為に二人で故郷を目指し旅に出る。
ごく普通の父親でありながら、苦しい立場に追いやられてしまった「お父さん」。
そんな「お父さん」をひたむきに愛し、付いて行くハッピー。
ここから二人の永い旅が始まる。
人間のエゴによって多くの動物達が犠牲になっている現在、愛し、愛されたいと思うのは人間だけじゃなく、
この世に生を受けた生物全てが望むものなのかもしれません。この本の中には、一人と一匹の深い愛情が描かれています。
ハッピーが居てくれたからお父さんは希望を持つ事ができたのだと思います。