Happy Pet Life

Vol.3《ペットの夏_病気編》夏に増える皮膚病


動物病院の調査で、皮膚病での通院が増加するのは梅雨時期から9月頃にかけてです。
夏は皮膚や被毛が蒸れやすく、汚れや皮脂がたまりやすくなることや、皮膚トラブルの元となる細菌・カビやノミやダニなどは高温多湿な夏は1年で最も繁殖が多くなる季節なのです。
ジメジメした梅雨時期になると人間と同じくペットも精神的にストレスを感じます。
暑さで食欲や体力が低下し、また、暑くて思うように走り回ったり遊べなかったりすることでペットの心身にストレスがたまり、免疫力が落ちることで皮膚にトラブルが起こりやすくなるのです。
夏に特に起こりやすい皮膚トラブルの予防の知識を持って、快適な夏を過ごさせてあげましょう。

2009/06/16

皮膚トラブル

皮膚病には細かく分類すると200種類にもなるそうです。
今回は夏に発症しやすい疾患の中から原因、症状、治療法を調べてみました。

【寄生虫によるもの】
原因① ノミ:ノミがペットの血を吸うとき、皮膚の中に唾液を注入します。
その唾液に含まれるハプテンという物質が激しいアレルギーを引き起こす。
症状 かさぶたと脱毛が特徴です。強い痒みを伴う為睡眠不足や元気が無くなったりします。又寄生しているノミが多い場合には血を吸われて貧血も起こります。
治療法 根本治療は免疫力の向上と、被毛や環境を清潔に保つ事を心がけ、体や環境からノミを完全に駆除する事です。
ノミの駆除は動物の身体に寄生している成ノミだけではありません。
ノミ殺虫剤などで犬小屋等を徹底的に駆除し、犬の敷物・カーペット・布団・タタミ等の環境にいるノミ(卵や幼虫も)を駆除します。
外用薬や内服薬の投与が主に行われていますが、免疫機能が正常に働くように薬の補助としてサプリメントが多く使用されています。
免疫力が低下すると病気を引き起こすだけでなく、自然治癒力も下がり病気が治りにくい体質になります。
予防・改善には、発症原因をできるだけ排除する事、根本的な体質改善と免疫力を高めることが大切です。
原因② ダニ:毛包虫症と呼ばれています。
ニキビダニは毛穴に寄生しこのダニが異常繁殖し発症します。
症状 口や目などの皮脂腺が多く存在する周囲が赤く腫れたり、局部的又は全身に脱毛が見られます。
進行・悪化すると、脱毛部分が黒ずみ、ニキビの様な膿が出たり、皮膚がただれたりします。
治療法 皮膚炎を抑え、治すには原因(アレルゲン)を取り除く事が大切ですが、ダニやノミを完全に排除する事は非常に困難です。
皮膚病を発症すると、治った様に見えても再発する事もある為、長期間根気強く対処する事が必要です。
被毛や環境を清潔に保つ事を心がけてください。
外用薬や内服薬の投与が主に行われていますが、免疫機能が正常に働くように薬の補助としてサプリメントが多く使用されています。
免疫力が低下すると病気を引き起こすだけでなく、自然治癒力も下がり病気が治りにくい体質になります。
予防・改善には、発症原因をできるだけ排除する事根本的な体質改善と免疫力を高めることが大切です。
【アレルギーによるもの】
原因① 吸入性アレルギー:ハウスダスト、花粉、ダニ、カビなどのアレルゲンを吸入することで起こります。
症状 強い痒みの為、患部を頻繁に掻く仕草が見られます。
その為皮膚が傷つき、ただれ炎症や脱毛があります。また、皮膚の一部が厚くなり乾燥する事もあります。
治療法 原因を特定することが先決です。
できるだけ生活の中から排除し、被毛や環境を清潔に保つ事を心がけてください。
しかし、アレルゲンを特定できない事も多くあり、ほこりやダニを完全に排除する事は非常に困難です。
外用薬や内服薬の投与が主に行われていますが、免疫機能が正常に働くように薬の補助としてサプリメントが多く使用されています。
遺伝的素因が大きく関係すると言われる慢性の皮膚病で、慢性化しやすく又一時的に治っても再発しやすい病気ですので、長期間根気強く対処する事と、常に体や被毛のチェック等を行うことが必要です。
原因② 食事性アレルギー:原因となる物質は多く、たんぱく質成分(肉、牛乳、卵など)が主です。
症状 激しいかゆみ(お腹・腰等)発疹・脱毛が特徴で、口や肛門周辺の炎症や下痢などの消化器症状の併発がよくみられる傾向があります。
治療法 食品添加物や肉類などの少ない「低アレルギー性」食に変更して症状を観察し、原因物質であるアレルゲンを知ることから始まります。
外用薬や内服薬の投与が主に行われていますが、免疫機能が正常に働くように薬の補助としてサプリメントが多く使用されています。
予防・改善には、発症原因をできるだけ排除する事、根本的な体質改善と免疫力を高めることが大切です。
【細菌によるもの】
原因 皮膚に付着している細菌が増えるのが原因。
健康な犬の皮膚には免疫力があるので、簡単に発症しませんが、アレルギー体質や老齢犬は免疫力が低下しているので発症しやすくなります。
また舐めたり、掻いたりすることで悪化します。
症状 顔・脇・指の間・股の内側に多く発生し、非常に強い痒みを伴います。
初期に皮膚表面に小さな赤い湿疹が出てきます。
病気が進行すると広がっていき、湿疹の中心部が色素沈着で黒くなります。
細菌が皮膚の深部まで侵入すると幹部が膿んだり発熱を起こしたりします。
治療法 抗生物質の軟膏を塗布します。
病変部をいつもなめる様なら痒みをやわらげる為にコルチコステロイド〔副腎皮質ホルモン〕を投与する事もあります。
その部分をなめないように包帯やエリザベス・カラーを付ける事もあります。
皮膚のたるみやしわの部位に出来た膿皮症の治療には外科手術を施す場合もあります。
原因を取り除くだけでなく根本的な免疫機能の向上、体質改善をする事が大切です。
【真菌(カビ)によるもの】
原因① マラセチアとよばれる酵母菌の異常繁殖が原因。
症状 独特の脂臭い臭いを持った、ベタベタした赤い皮膚炎や外耳炎が起き始めます。
首の下、わきの下、おなかが赤くなり、激しく痒がります。痒さのあまり、患部を噛んだりして脱毛することもあります。
治療法 マラセチアはもともと常在菌です。マラセチアが皮膚に問題を起すときは、必ず皮膚の免疫力が下がっています。つまり、アレルギーやガン、内臓疾患などの病気をわずらっていることも考えられます。
マラセチアが増殖する環境を改善することが第一です。
抗菌性シャンプ-を使うとともに、マラセチアの症状が改善次第、アレルギ-の治療(シャンプー療法、食事療法)を実施して、マラセチアが住みにくい環境を整えてあげることで、この皮膚病をコントロ-ルすることができます。
原因② 皮膚糸状菌(ミクロスポリウム・カニスなど)が主な原因。
皮膚真菌症は感染した犬との接触や空気中に散った胞子によって感染します。
皮膚真菌症の場合は糸状菌の胞子が毛穴の中に菌糸を伸ばしていく
症状 毛が細くなったり切れたりします。
円形的な脱毛が特徴で病気の進行によって円形の脱毛が大きく広がっていきますが、痒みはほとんどないようです。
フケのようなかさぶたが出て、皮膚が赤く腫れる事もあります。
治療法 細菌症・真菌症とも普段から被毛や体を清潔に保つ事を心がけ根気強い対処が必要です。
原因を取り除くだけでなく根本的な免疫機能の向上、体質改善をする事が大切です。

飼い主さんにできること

多くの皮膚病は自然に治ることはなく、放置しておけば悪化する一方です。
かゆいことは苦痛であり、精神的にも不安定になります。
大切な家族の一員の健康は飼主さんのケアによってかなり予防することができます。
日頃のケアを怠らず、不快な皮膚病から犬を守ってあげましょう。
大切な家族の一員の健康は飼主さんの気持ちにかかっています。愛犬・愛猫の健康の為に、値段や手間ではなく効果で選んであげて、快適な夏を過ごさせてあげてください。

愛犬に皮膚病がみられる場合には、まずは獣医師に相談するようにしましょう。